「何でもできる」システム、「何もしない」システム

電子情報通信学会誌 9月 Vol.90 No.9
特集記事の金出武雄氏のが気になったのでメモ。

生活の質工学知能システムのマジック公式
システムの発揮すべき能力=その人の意図−その人の能力

システムはまず、その人がしたい、あるいはしなければならないタスクを自動的にしかも日常環境で実行できるほど
十分に知能的でなければならないのは当然である。しかしそれだけでは生活の質システムにはならない。
まず、人がそうしたいという意図を自然に知る必要がある。

そして、さらに重要なのは、その人が残し持っている能力を知って、その差、
つまりその人がタスクを実行するに不足している部分をちょうど補うことをするべきなのである。
それ以下は能力不足で役に立たない、それ以上はやりすぎで便利かもしれないが人は望まない。
だから、その人が自分でできるときにはシステムは何もしないのが最高なのである。

なるほど。